iPhoneアプリ「がんコル(QOL)」は、がん患者の生活の質を調査し、今後のがん患者さんの療養の向上を目指して国立がん研究センターにより作成されたアプリです。
アプリに関する詳細は、国立がん研究センターのサイトにあります。
また、YouTubeにアプリの使い方に関する動画があります。
そのサイトより、このアプリが出来る事を引用。
1.がんコルでできること
毎日2分程度、生活の質の尺度として幅広く用いられている(EQ-5D-5L質問票).6個の質問に回答することで、毎日の体調を記録することができます。
毎週、2個の質問に回答することで、週単位の労働状況を記録することができます。
4週ごとに9個の質問に回答することで、月単位の労働状況とパフォーマンスを記録することができます。
2.と3.は、世界保健機関(WHO)が公開している「健康と労働パフォーマンスに関する質問紙(WHO-HPQ:短縮版)」を用いて評価します。
がん治療中の副作用や治療スケジュール等を記録することができます。
治療中の副作用は、患者さん自身による主観的評価(Patient-Required Outcome:PRO)として記録するため、米国国立がん研究所(National Cancer Institute:NCI)より発行されたPRO-CTCAE日本語版を使用しています。このPTO-CTCAEは、がんの臨床試験において、通常用いられる有害事象の評価方法に適応し、自己評価に基づく有害事象を測定するためのツールです。
アプリ参加者の同じような状態(同年代、同疾患など)の人のパフォーマンス(絶対的プレゼンティズム)を見ることができます。
匿名化されたデータは国立研究開発法人国立がん研究センターの研究に役立てられます。
がん患者の方は副作用やスケジュールに関する事を記録する事で今後の治療に役立ち、がん患者以外の方も、採取されたデータが、日々の体調の記録を残る事で何かあった場合に利用出来そうです。
また、得られたデータは、今後の研究に役立つ事でしょう。
あとアプリを使用した感想ですが、最初の調査アンケートの質問内容がよく判らなかったり、結構時間が掛かりました。
あと使用者のプライバシーを守っている事を何度も通知してくるのが印象的でした。
データ収集には、AppleのReseach kitが使用されているそうです。
ReseachkitとCarekit
がんは自分や周りを含めて他人事ではない確率でなる病気です。
このアプリを使わなくても、せめて頭の片隅に入れておくのは如何でしょうか?